賢石フランソワーズ

賢石フランソワーズ 年齢不詳(外見26歳) 美術館学芸員 女性

魔法名“紅い逆月”。大法典の司書で、法条市美術館で働く美術館学芸員の顔を持つ。異端者や外典への指示などを主に受け持っており、業務の殆どは人界や魔法使い達とのパイプ役である。ただ、時折禁書回収の現場へ赴くこともあり、実力そのものは低くない。
相手が異端者や外典であろうと先入観なしに接するが、逆に知っている相手で気に食わない人物に対しては嫌悪感を露わにすることがある。

“切り取られた世界”に対しては彼女なりの理解を示しているようで、分科会の任務のうえでもそれなりに本題として優先している節がある。彼女が大破壊以前からの司書であり、表舞台の影で物事を支えてきた側面もそこに存在するのではないだろうか。




以下、ネタバレにつき反転



自らのオフィスに隠し金庫があり、その中に古い恋文が大量に収められている。手紙はどれも明治期から昭和期にかけてのものであり、明らかに現在の彼女のアンカーのものではない。差出人は不明で、誰が彼女に宛てたものかも不明。彼女当人も明治期の生まれであるため、当時から彼女を知る人物による手紙ではないかと思われる。


37年前の事件について、その最後の当事者本人である“地獄への求道”に、恐らく昔から愛用している装飾的な短剣を突きつけて問い正した。しかし、男が返した答え、そして遺された最期の言葉を受け、彼女はただ沈んだ面持ちでその短剣を見つめることになる。


恋文の送り主は自らの許嫁であった日下部海堂である。彼が消える直前まで手紙を受け取り続けており、彼が消えた後もその影を追うかのように記憶を繋ぐために幻惑館に通っていた。無論、彼が禁書になっていることなど……彼女の知る由もないことである。

  • 最終更新:2016-08-27 21:30:53

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